ランドリーバスケットからの物語
クローゼットがいっぱいなら、選ぶ楽しみがたくさんあるはずだと思っていました。しかし、我が子は全く違う考えを持っていました。
我が家には、セレブのような人気を誇る一枚のTシャツがあります。
どのようなものか、想像がつくでしょう。
学校に着ていき、少し汚して帰ってきては洗濯機に放り込まれ、物干し竿に干される間もなく、すぐに「また着たい」とリクエストされるあのTシャツです。
「明日、あの柔らかいの着ていい?」
時として、明日では待ちきれないこともあるようです。
朝起きると、まだ干してある服の横に立ち、すでに乾いていないかと確認している小さな我が子の姿を何度も見かけました。
しばらくの間、私はこれを少し滑稽に思っていました。
二階の引き出しには、着ていない服がたくさんあるのです。
色違い、デザイン違い。私が「可愛らしいだろうな」と思って買った服の数々。
それなのに、私たちはどうしても同じ数枚の服ばかりを選んでしまうのです。
何度も、何度も、またしても。
私は考え始めました。
なぜ、我が子は毎日同じ服を着たがるのだろう?
結局のところ、私は問いかけの焦点を間違えていたようです。
服そのものの問題だと思っていた
最初は、単純に子供には「お気に入り」があるのだと思っていました。
もちろん、それは当然のことです。
お気に入りのおもちゃ。お気に入りのコップ。一度もページを飛ばすことを許されず、400回は読み聞かされたであろうお気に入りの絵本。
服にお気に入りがあっても不思議ではありません。
しかし、徐々に私は別の何かが影響していることに気づきました。
それは必ずしも、服の見た目の問題ではありませんでした。
実際、クローゼットの中で最も熱烈に拒否される服の中に、私が一番気に入っているものが含まれていたほどです。
それは、ある種の服がもたらす「安心感」の問題だったのです。
あのお気に入りのTシャツについて考えてみましょう。
子供は、その襟ぐりがどんな肌触りかを知っています。
首の後ろにタグがないことも知っています。
生地が肌に触れた時の感触を知っています。
一日中着ていても、縫い目が気になり始めることがないことを知っています。
動いても生地が硬く感じないことを知っています。
暑くなりすぎないことも知っています。
予期せぬ不快感がないのです。
そして私は、その安心感がいかに重要であるかを完全に過小評価していました。

引き出しの中は選択肢ではなかった
おそらく、これが私にとって最大の気づきでした。
私は引き出しを開けて、15通りのコーディネートがあると思っていました。
しかし、我が子には全く別のものが見えていたようです。
「まあまあの服」。
「時々なら着てもいい服」。
「かつて一度チクチクしたことがあり、ブラックリストに入れられた服」。
「ウエストのゴムが『変な感じ』がするズボン」。
「着て20分後に縫い目が気になるようになるトップス」。
「暖かいと着心地が悪くなるセーター」。
そして、それ以外に「お気に入り」が存在するのです。
いわば、安全な選択肢です。
15着入っているように見えた引き出しの中には、実際には3着しか本当の選択肢がなかったのです。
そしてその3着こそが、常にランドリーバスケットの中に消えていく服でした。
洗濯物を観察し始めた
洗濯から学べることは、案外多いものです。
頻繁に洗う必要がある服は、それだけ多く着られているのだということに気づき始めていました。
そして今度は、別のことにも気づくようになりました。
お気に入りが洗たく中で着られないとき、着替えが格段に難しくなるのです。
駆け引きが増え、こう言われます。
「いや、それは違う」
「それは着心地が悪い」
「もう一つのシャツはどこ?」
時には泣き出すこともありました。
ところが、いつもの服が洗濯済みで引き出しに並んでいるとどうでしょう?
何事もなく自分から着替えるのです。
ただそれだけ。
議論もなければ、交渉もありません。
「どれも心地よくない」と言いながら3枚のシャツを試着することもなく、すぐに服を着て、一日をスタートさせます。
そう考えると、同じ服ばかり着るというこだわりも、それほど理不尽なことではないと思えてきました。

「いつもの」は安心感につながる
大人である私たちは、時として「予測可能であること」がもたらす安らぎを過小評価しているのではないでしょうか。
私たちにも同じことがありますよね。
つい手を伸ばしてしまういつものジーンズ。
新しく買ったどんな服よりも心地よい、古いTシャツ。
家にいるときについ着てしまうセーター。
一日中歩くと分かっている日に選ぶ靴。
それらを着るのは、決して一番おしゃれだからではありません。
どんな着心地か分かっているから、選ぶのです。
服に対して特に敏感な子供たちにとって、この「予測できる」という安心感はさらに大きな意味を持ちます。
着慣れた服は、一日の中の「未知の要素」を一つ減らしてくれるのです。
チクチクするラベルも、慣れない縫い目も、締め付けるウエストもありません。
5分後に不快になるような素材もありません。
後で着心地が悪くなるかもと悩む必要もありません。
すでに着たことがあり、体がその感触を覚えているからです。
だからこそ、着替えのストレスがずっと軽くなるのです。
繰り返しを着ることを強制しなくなった
これこそ、私にとって最大の変化でした。
私は、「また同じものを着てはいけない」と考えるのをやめました。
代わりにこう考えるようになったのです。
「この服のどこが、これほどまでに子供にとって心地よいのだろう?」
その問いかけの方が、ずっと役に立ちました。
より柔らかいのか?伸縮性があるのか?タグがないのか?ウエストのフィット感が違うのか?生地が薄くて通気性が良いのか?動きやすいのか?内側に肌に触れる刺激物はないか?
お気に入りの服と、拒絶される服を比較し始めると、明確なパターンが見えてきました。
そしてそのパターンが、私の服選びの基準を変えていったのです。

「うまくいっているもの」を買い足す
今となっては恥ずかしいほど当たり前のことですが、子供が喜んで何度も着るものがあるのなら、わざわざ全く違うものを探し続ける必要はないのです。
ただ、今うまくいっている服のバリエーションを増やすだけでよかったのです。
そうして、「Baby Todd & Co.」の服が、当初私が「ベーシック」として買っていたもの以上の存在になっていきました。
タグのないTシャツは、一枚で着て、その上からセーターやジャケットを羽織り、時にはパジャマにもなりました。
柔らかいショートパンツは、暖かい季節の定番になりました。
洗濯で着るものがないとき、同じような「いつもの」安心できる服があることは、引き出しがバラエティに富んだ服で溢れていることよりもはるかに価値があることだと気づいたのです。
私は何年も、子供のクローゼットには多様な選択肢が必要だと考えていました。
今は違います。必要なのは、「正しい」選択肢が十分に揃っていること、それだけなのです。
買い物の仕方も変わった
今でも私は、子供が喜びそうな服を買います。
色も大事ですし、スタイルも大事です。
身につけるものを楽しんでほしいですから。
しかし今は、購入前に必ず自分に問いかけることがあります。
「この服を、子供は自分から着たがるだろうか?」
一度きりではなく、説得されてでもなく、特別な用事だからでもなく。
子供自身が、自分から手を伸ばす服だろうか?
服に敏感な子供にとって、この問いかけが全てを変えてくれました。
生地をより注意深く見るようになりました。服の裏側を確認し、縫い目に思いを馳せ、ウエストを確認します。
以前はほとんど気にしていなかったタグも、今では真っ先にチェックする項目になりました。
ほんの些細なこだわりが、引き出しでたたまれたままになる服と、あまりに頻繁に着て洗濯が追いつかなくなる服との決定的な違いになることを知ったからです。

同じ服ばかり着ることは問題ではない
以前は、毎日同じ服を着たがる我が子の癖を「直さなければならないこと」だと悩んでいました。
今は全く違う見方をしています。
子供は時として、それを言葉で説明できるずっと前から、私たちに何かを伝えようとしているのです。
「これが一番好き」という言葉の裏には、こんな意味が隠されているのかもしれません。
心地よい。
何が起きるか予想できる。
不快な要素が何もない。
服のことを気にせず、自分らしくいられる。
それこそが、本当に快適な服のあるべき姿ではないでしょうか。
ですから今、またしてもあの見慣れたTシャツがランドリーバスケットへと向かっているのを見ても、私はもう呆れることはありません。
まあ……時々は少しだけそう思うこともありますが。
基本的には、理解しています。そして、同じ服を複数持っておくことが大切だということも学びました。
Baby Todd & Co. からの小さなメッセージ
子供たちが服にこだわりを持つ理由は様々です。単にお気に入りがあるというだけでなく、素材、タグ、縫い目、ウエストゴム、フィット感、温度調整などに非常に敏感な子もいます。
私たちBaby Todd & Co.は、そんな繊細なポイントに配慮したデザインを追求しています。100%タグフリー、究極に柔らかな生地、肌に優しい縫い目、通気性の良い素材、快適なストレッチ性を大切にしています。
なぜなら、本当に良い服とはクローゼットで長く眠っている服ではなく、ランドリーバスケットからなかなか離してくれないほど愛用される服だからです。
それこそが、一番着心地の良い服なのです。
「ランドリーバスケットからの物語」は、日々の家族の経験、疑問、服に関する悩みにインスピレーションを得た、創作親子ストーリーシリーズです。